9.社会不安障害を経て得たこととは

 パッと思いつく1番のことは、「人に優しくなれること」のように感じる。

 

 最近は、自分が弱いから人に優しくなってるんだと思ってたけど、たまにある調子が良くて怖いものなしみたいな日でも、しっかり人に対して心からの思いやりを持てるようになったのは、社会不安障害になった前には思いもよらない変化であると感じる。以前の自分は、他人の痛みなど無関心っていうか、そもそも自分自身が痛みがわからないわけだから、人の痛みがわからず共感できず、もちろんわからないわけだから優しくもできないっていうより人の痛みにそもそも気づかなかった。

 人に優しくしようと思わなくても、今は思いやりを持って人と接されてると思う。以前の自分にはなかった感覚である。自然と自分のように死ぬほど悩んでるかもしれない人だから優しくすべき、と思ってるのかもしれないし、基本的に自分の基本的価値観として、他人への思いやりは自然に振る舞えるようになったと思える。

 

 ここは、正直、社会不安障害になる前と今での1番の変化であると感じる。特に、自分よりも年齢が下の子に対しては、自分が死ぬほど悩んでいる経験と同じ経験をしているかもしれないから、本当に自然に優しくなっている。あの時の自分がいたら、当然、突き放すような態度は取れないし、優しく接してあげたいから、他の子にもその時の自分を当てはめて見ちゃっているのかもしれない。

 

 今は、調子が良いからこの病気を過去のこととして振り返って書いているけど、全然、未だに渦中だからなあ、まあでも高校とかよりは大分マシだから、まあ良いのか笑笑

 

 何かしてもらいたいから、人に優しくしたいとかっていう下心は本当に精神を病んだことがある人は無くなるのではないかと思う。その点、精神を病んだことがある人は建設的な人生を、その観点からは病んだことのない人よりかは送れるのではないかとも考える。自然と出てくる利他的な心は、利己的な心と違って汚れていなくて、いつも良い気分にしてくれる。(この自分が良い気分になってる時点で少しは利己的かもしれないが、相手にも良い結果をもたらしwin_winの関係をもたらしてくれると思えば、まあ良いのかな笑)

 

 そんな感じで、今回は社会不安障害になって良かったことを書いていった。今は調子が良いから、過去のこととして書いちゃってるけど、正直、この病気にならなかったらここまで人格が成長しなかったし、人の痛みに共感できる人生を歩めるようにならなかったと思うから、この病気になって正直、今はめちゃくちゃ感謝している。(死ぬほど辛かったが笑)

 

 なので、まあ正直がヒドイ人はそれどころじゃないと思うが、この病気になったことでプラスのことも少しはあると思うので見つけてみてほしい。恐らく、少しは楽になれると思うから!(普段マイナスなことしか見てないと思うが、物事には必ず一長一短で良いところもあるはずだから、良い面に着目してそこを感じ取ってほしい)

 

 こんな風に振り返ってるけど、まだまだ、人見知りするし、他人に緊張してますけどね、まあこの病気には正直今は感謝しかないね!笑笑